近世細川家の祖、細川藤孝(のちの幽斎)は足利将軍家に連なる優れた戦国武将であると同時に、
歌道や能楽、茶道、儀式典礼などにも深く通じた
当代随一の教養人でした。
武人としての教養と美を尊ぶ精神は代々受け継がれ、
三代目細川忠利が初代熊本藩主として入国した後は、ここ熊本の地で独自の武家文化が培われました。
水前寺成趣園に代表される湧水庭園群、茶道肥後古流、肥後能楽、細川流盆石、
武田流流鏑馬、小堀流踏水術、肥後六花、
肥後象眼など、
今日に伝わるこれら歴史的文化財や伝統文化を、
ここでは
「 肥後細川文化 」
と称しています。